お知らせ

謹賀新年2021

2021年01月01日

新年明けましておめでとうございます

林ハートクリニックはおかげさまで、昨年も重大な心事故はなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内感染を出すこともなく、無事に10回目の新年を迎えることができました。

昨年は、世界的な新型コロナウイルス感染症蔓延による社会活動低下に伴う経済的な影響もありましたが、何よりも身体活動低下に伴う運動耐容能低下を認め、生活の質の低下や生命予後短縮を生じた年だったと感じています。特に心臓病やそのリスクがある方への直接的な影響や心理的な影響については、非常に心配される状況となりました。

年末に昨年1年間に当院で実施された心肺運動負荷試験を解析しました。その結果、緊急事態宣言前後の3か月間(4月~6月)の運動耐容能の平均値は、その前の3か月(1~3月)の平均値より明らかに低下しておりましたが、幸いにもその後も外来心臓リハビリテーションの通院回数を維持継続された方の運動耐容能は回復してきていることが示されており、改めて院内の感染対策をできうる限り行い、外来心臓リハビリテーション患者さんの受け入れを行っていく重責を感じています。(※昨年当院で実施した感染対策については、InstagramやFacebookをご参照ください)

最も運動耐容能が低下しているのは、社会活動低下が過度であった方々と思われました。不安が強かった、家族の反対があり外に出られなかった、仕事がオンラインになり自宅にずっといた、会社の経営のため自己管理どころではなかったなど、結果として低下せざるを得ない状況と推察いたしますが、心臓病という基礎疾患があるため疾病管理としてはより心配な状況であることには変わりありません。なんとか疾病管理体制も整えられる状況になればと願っています。

今後の感染状況にもよりますが、現時点では感染対策はこれからもしっかりと行いつつ、同時に身体活動低下にならないように維持していくことも重要であると考えています。

心臓疾患に対する適切な疾病管理を行い、健康寿命延伸・生活の質の向上を目的に、必須の治療「外来心臓リハビリテーション」を提供し、地域の皆さまのお役に立てるように、引き続き本年もスタッフ一同精進してまいります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
令和3年 元旦  林ハートクリニック 院長 林宏憲

(南天は難を転じて福となす)

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